女性

ボツリヌスを利用した美容

看護師

毒素を活用した美容

美容の世界ではさまざまなものが利用されます。危険な細菌類を使う美容法が、ボトックス注射です。これは、ボツリヌス菌の毒素(ボツリヌストキシン)を使った美容法です。もちろん、食中毒を起こすボツリヌス菌そのものを使うわけではありません。ボツリヌス菌が生成する毒素を希釈精製したものを活用しますので、人体への害悪はありません。ボトックス注射の美容効果としては、筋肉を収縮させる役割をもつ神経伝達物質であるアセチルコリンの働きを阻害することがあげられます。顔面の場合には、他の部位とは異なって、筋肉と皮膚が一体化しているために、笑う、泣くなどの表情をつくると、それに応じて、筋肉が収縮すると同時に、皮膚にしわが入ります。このしわが何度も繰り返されることで、顔面にしわが作られることになります。顔面の表情筋を収縮させなければ、しわが作られにくい状態になります。そこで、しわができやすい部位に、ボツリヌストキシンを注射することで左の状態を作り出すのです。ここで注意したいのは、ボトックス注射に使う薬剤は、アラガン社の「ボトックス」という薬剤を使うのが安全性の上で最も高いという点です。実は、それ以外にも、安全性の上で確認がとれていない薬剤を提供しているところがあるのです。もし費用が安いようならば、クリニック側にどこの製品を使っているのかを聞いてみるとよいでしょう。ボトックス注射を選択する場合には、クリニック選びから始まります。ボトックス注射の場合、一般的な注射とは異なって、ただ注射をうつだけではないために、クリニック選びは慎重にしたいものです。というのも、担当医師の技量の違いが出てくるからです。具体的にいえば、表情筋に正確に注射をヒットさせる必要があることはいうまでもありませんが、その表情筋は、首から上には実に30以上もあるのです。表情筋という顔の表情を決める筋肉の中で、間違ったものを選択してそれに注射をしてしまうと、表情が喪失するだけでなく、顔の形態自体が変化することもあるのです。したがって、クリニックを受診する場合には、医師が、自分の表情をしっかり熟知しようとしているのか、また、皮膚の質量をしっかりと把握しようとしているのかを確認することが大切です。もし失敗した場合には、たとえばスポックブローという状態が起きたりします。スポックブローとは、眉毛外側過度挙上の状態のことで、文字通り、眉毛の外側が過度に上に持ち上がってしまい、見た目には、怒っているような表情となることをいいます。また、表情の喪失とは、たとえば笑っているのに笑っているように見えない表情になってしまうようなことが発生してしまうのです。ボトックス注射の効果自体は数か月ですので、もし失敗しても通常の状態にいずれはもどることになります。